定期健康診断で「低身長」が疑われる場合の検査
自治体が実施する定期健康診断で子どもの「低身長」が疑われる場合は、病院での検査をすすめられることがあります。
毎日元気だけれども、「同年齢の子どもと比べて背が小さい」や「成長曲線から外れている」・「伸び具合が悪い」など日頃から子どもの背の低さが気になっている保護者の方もいるのではないでしょうか。
こちらの記事では定期健康診断で「低身長」の検査をすすめられた子どもが、病院でどのような検査を実施するのか簡単にご紹介します。
病院によっては、外来担当の医師とは別に検査担当の医師がいる場合があります。あらかじめ受診する病院に問い合わせて、予約を取っておくことをおすすめします。
また、医師の判断によってはこちらの記事ではご紹介していないような検査項目(尿検査や全身のレントゲン写真撮影など)を実施する場合もあります。
医師との面談で背の伸び方を分析
定期健康診断で「医師からどのように言われたのか」・「今までの背の伸び具合」など簡単な問診があります。
参考にする物として、母子手帳の記録や保育園で身体計測が実施されている場合は記録ノートを持参しておきましょう。
医師が成長パターンを調べてくれて、子どもがどのような成長度合なのかを分析してくれます。
血液検査で成長ホルモンなどが正確に分泌されているか調べる
甲状腺ホルモン・成長ホルモン・亜鉛欠乏などを調べるために血液検査が行われます。
健康診断で「低身長」の検査をすすめられた場合は必須項目なので、仮に問診で問題ないと言われても血液検査は実施されます。
お子さんは採血を嫌がるかもしれませんが、保護者の方の頑張りどころです。嫌がっても血は抜かせてもらってください。
レントゲン写真で骨の成長具合を調べることにより骨の年齢がわかる
「子どもにレントゲンなんてやらせたくない」と思われる保護者の方もいらっしゃると思いますが、両手のレントゲン写真を撮るだけで骨の成長具合を調べてもらうことができます。
例えば、3歳半のお子さんの場合では「骨年齢は2歳半だった」というようにレントゲンを撮ることで骨の年齢がわかります。医師は写真を見て、「骨の年齢は1つ学年が下ではあるけれども、成長に問題はない」という具合に診察をしてくれます。
レントゲン写真の撮影については、お子さんがグズったり嫌がったりしなければほんの数秒で終わってしまいます。
後日、医師から血液検査の結果を聞く
血液検査の結果は、後日になります。このとき、子どもは同伴しなくてもいいケースもあります。
子どもの背の伸び方は、人それぞれです。保護者の背が高いからといって、必ずしも子どもの背が高くて成長曲線に沿って順調に伸びるとは限りません。気が付けば、曲線から大きく外れていることもあるでしょう。
また、産まれたときから子どもの成長度合は決まっているとも言われています。たくさん食べさせたからといって急に背が伸びるわけでもありません。
今は周りと比べて背が低い子どもでも、中学生になり周りの友達は背の伸びが止まってしまっても、1年後まだその子どもの背は伸びているケースもあります。
さらに女の子の場合は大体母親の背まで、男の子の場合は父親の背までは伸びると言われています。背の伸び方には個人差があるので必ずしもすべての子どもに当てはまるとは言い切れませんが、背の低さが気になる子どもを持つ家庭では1つの参考になりますよね。
「低身長」の治療が必要なときは、自宅でのホルモン注射や場合によっては手術をすることがあります。担当医師とよく相談して、子どもにとってベストな治療法を見つけてあげてくださいね。
参考
低身長 成長ホルモン(健診の度に身長が低いと指摘され…)|子どもの病気・トラブル|ベネッセ教育情報サイト (benesse.jp)
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